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電子公告ビューア

登さんのつくった一般社団法人の電子公告がtelnetプロトコルを指定しているというので、さっそく見に行ったのだが、いまどきMacで標準のtelnetクライアントって入っておらず、brewでインストールしても、まさかのShift-JISエンコーディングを端末に設定することを調べるのに何分もかかった。

まあ電子公告を見る機会なんてそうそうないのだから、困ることは何もないのだが、telnetクライアントくらいであればRustでササッとつくれるのではないかと昨晩、手を出したところ、数十分もかかってしまった。動くものは数分でできたのだけれども、公告が終わったところでプロセスをどう止めるか、止める前にログをファイルで残そうとか、あれこれ欲張っていると、すぐに1時間以上もかかってしまった。

発想としては確かに面白いんだけど、telnetって通信相手の真正性を確かめられる訳でもなく、端末からログを落とすにしても一手間あるし、セッションを張っている間中サーバーのリソースを費消している訳で、あまり賢い方法とは思えない。とはいえ登記で電子公告の方法としてhttps以外のプロトコルを認めるのは面白い動きではあるし、本当はDAOとか試行するWeb3界隈が、IPFSでの公告を試すべきではなかったかとさえ思う。

全力で才能を無駄遣いする登さんの姿勢をリスペクトして、スクラッチで電子公告ビューアをつくることにした。まあ無駄以外の何物でもないけれども、単純なtelnetプロトコルでさえ、あれこれ考えて実装する必要を肌感として知ることができて、良かったんじゃないかと思う。だが正直なところ、それが歴史あるプロトコルだからといって、telnetが電子公告に向いているとは正直とても思えない。実際に公告されるのが楽しみではあるが。